信長が去った世の中

本能寺の変にて
信長は光秀に討ち取られた
という形を取りました

信長はここで
表舞台から姿を消します

天下統一の台本は
順調に進んでいました

 

今回は、

信長が残した
お市への配慮と

裏方に回った者たちについて
お話していきます

 

お市と勝家

本能寺の変が起こる前
浅井を討ち取った後のこと

お市は
秀吉による浅井家への配慮によって

子どもたちと暮らす
幸せな日々を過ごしていました

兄の信長もいて
心静かに送れる生活に
癒されていたのです

この頃の信長は
自分がいなくなった
後のことを考えていました

特に
お市の身を心配していたのです

信長はお市に
秀吉の側室になることを
奨めてみます

するとお市は
秀吉は女に甘いから嫌だと

それよりも
ねねに申し訳ないとして
頑として断ります

次に柴田勝家を奨めてみます

勝家はこのとき
独り身であったため
正室になれるとのことで

お市はこれに
承諾することにします

勝家は信長からの
お市との婚姻の申し出に
二つ返事で受け入れ

より一層
織田家に仕えることを
誓うのでした

秀吉による敵討ち

場面を本能寺に移します

光秀の謀反により
火矢が放たれた
夜の本能寺は

赤い炎に包まれていました

小姓衆は信長の指示により
先に避難しており

濃姫と信長は
人目につかないように
本能寺を後にします

二人は
表向きには
この日が命日とされます

間もなく

織田の筆頭家老である
柴田勝家と
その他の重臣たちの耳に

光秀が謀反を起こしたとの
知らせが入ります

勝家の正室となっていた
信長の妹、お市は

兄、信長の死を聞き
勝家の腕の中に気絶します

急ぎ、勝家たちによる
信長の敵討ちの
準備が進められる中

遠征中であった秀吉が
光秀の潜伏している寺に
早くも到着していました

隠れていた光秀と
その家臣たちは
瞬く間に包囲されます

ここで
寺から光秀が姿を現し
秀吉に向けて

この謀反は自分一人で計画したこと
家臣たちに何も非はないので
お慈悲をいただきたい

と、最後の願い入れをします

秀吉はこれに承諾します

家臣たちは光秀の命により
投降していきます

静寂になり
光秀ただ一人残った寺から突然

焙烙玉ほうらくだまによる
大きな爆発音がします

燃え盛る寺の中
光秀の首を取りに行く者はなく

後に織田の家臣たちも
爆死として
光秀を亡き者にしたのでした

隠居生活の信長と仏門の光秀

物静かな信州の山の中

信長と濃姫は
事前に用意していた家で
穏やかに暮らしていました

信長は
世の中がどうなっているのか
気になりながらも

することがない日々に
暇を持て余しています

体が鈍らないように
稽古に付き合ってほしい等と

ドラである宙人と
会話をしていました

そこに
秀吉に討ち取られたとされる
光秀が訪問してきます

表舞台では亡き者同士
話に花を咲かせていました

光秀は間者として
情報を収集・展開する
僧侶となります

光秀は名を
天海和尚てんかいおしょう」として

戦国に自分の活動を
見出していきます

そして、信長と秀吉の
補佐と橋渡しの役も
担っていくのでした

秀吉の後ろ盾

信長軍の訓練場では
武士たちがいつものように
訓練をしていました

そこに秀吉が顔を出します

軍の長はまだ

信長と信頼し合っていた光秀が
謀反を起こしたことを
受け入れられずにいました

加えて
信長軍の今後についても
不安な気持ちを抱いていました

秀吉はここで
信長軍に後ろ盾になってほしいと
願い入れます

信長の後継を巡って
柴田勝家や
その他の重臣たちとの

話し合いに備えてのことです

秀吉はここから
信長の夢である

身分の差のない平和な世界を創る
という

大きな夢を背負って
一人邁進していくのでした

 

今回は以上です

最後までお読みいただき
ありがとうございました