
信長の
天下を取りに行く
という夢に
たくさんの仲間が
協力してくれました。
その背景には
信長の思う熱い気持ちと
理由があったからです。
今回は、
信長が若かりし頃に出逢った
重要な人物と
過去への旅で見た光景について
話していきます。
信長の鷹の目
信長が10歳の頃
名を「吉法師」から
「信長」に元服します。
この時の織田家は
力こそはありましたが
勢力はまだまだ
小さいものでした。
前門には
巨大勢力の今川が
後門には
勢力拡大中の美濃の斎藤が
それぞれが
勢力を大きくするために
次の戦略を考えていました。
ここで、当時の頭領である
信長の父、信秀から信長へ
今川と斎藤がいるこの状況を
どのように見るか
と、知恵が試されていました。
両勢力に兵を同時に送りこめば
どちらかが手薄になってしまいます。
信長が出した答えは
齊藤と和睦をする
というものでした。
齊藤から見れば
前には浅井と朝倉がおり
後には織田がいる状況でした。
信長はここ目をつけ
今は背中を預け合うことが
お互いに利益になる
と返答したのです。
齊藤道三との対峙
信長が15歳の頃
信長の父、信秀と
美濃の斎藤との会談にて
和睦が成立します。
この時の和睦の証として
美濃の頭領、齊藤道三
その娘と信長による
婚姻の提案が上がりました。
信長は齊藤道三と
顔合わせの挨拶を
行うこととなります。
道三は美濃の頭領、
普段から肝を据えており
今にも食ってきそうな眼力と
凍りつく緊張感を醸すことで
常に相手をひれ伏してきました。
信長は道三との対峙の際
道三の戦法には動じず
冷静な表情で見つめ返します。
やがて
道三は笑い出します。
無言で睨む戦法に
一歩も動じなかった信長を
一目置きます。
これにて
自分の娘と信長の婚姻について
縁談を進めることにします。
信長は
初めて会った道三に対して
優しさを覚えました。
これは
私たち日本人が得意とする
肌で感じる
というものです。
濃姫との約束
婚姻の場
今でいう結婚式にて
信長は道三の娘の手を取ります。
後に一生を添い遂げる
「濃姫」です。
濃姫は以前の
信長と自分の父道三の
対談の場を見ており
信長のうつけぶりに
魅入られていました。
信長と濃姫は
家臣からの祝福と洗礼を受け
夫婦となりました。
信長は濃姫に
自分の夢を語ります。
天下を取る
というものです。
その夢を一緒に見てほしいと。
濃姫は
信長の手に自分の手を添え
その願いに応えるのでした。
宙人と見た平和な世界
信長は
平和のために天下を取る
と考えていました。
ここでいう平和とは
武士や百姓という
身分の差のない
皆が平等に
生きていける世界のことです。
場面をここから
信長の友人が
馬にはねられた時に移します。
早馬に蹴られ
動かなくなった百姓の親友に涙し
泣き叫ぶ信長に対し
いつも信長と会話していた宙人が
過去への旅に連れ出します。
宙人とはドラの一人です。
信長は
急に変化した辺りの光景に
驚きます。
そこは
ムーの民によって創り出された
縄文人たちの生活風景でした。
縄文の文化に百姓はいません。
米や野菜を作る人もいません。
上下関係もないので
土地を治める人もおらず
戦も存在しません。
獲れたものは皆で分け合い
幸せに暮らしています。
だれかの物
という所有の概念はなく
着る物,食べる物,住む場所
すべてが地球に備わっており
共有している
という考え方でした。
必要なものを
必要なときに
必要な分だけ
夜になれば
キャンプファイヤーのような
焚火の周りで
ある人は手製の楽器を奏で
ある人は踊り
ある人はおどけて
皆が笑っている
これが
愛と調和の縄文文明。
信長の周りの風景が
縄文から弥生に変わります。
この辺りから
所有の概念が定着し
土地を持つ者が偉い
という風習に変わっていきます。
やがて風景が戦場へと変わり
信長の知る戦国時代へと
戻っていきます。
泣き叫んでいた信長は
涙を拭き
早馬で去っていく
侍の後ろ姿を見ながら
この旅で見た縄文のような
平和な世を創ることを
決心するのです。
今回は以上です。
最後までお読みいただき
ありがとうございました。