
信長の持つ
平和な世を創りたい
という思いは
たくさんの人の心を
惹きつけていき
不要な戦を避けながら
実現に向かっていきました。
今回は、
平和を願う優しさと
弱さに付け込まれた戦について
お話していきます。
藤吉郎とねね
桶狭間にて決着のついた
織田信長と今川義元の戦
今川が信長を討ちに行ったはずが
信長の戦略により
義元は取られました。
参考記事:
信長が持つ戦の美学
この戦の後
今川の側にいた一人の青年が
織田軍への入隊を希望します。
その名は、藤吉郎
後の「豊臣秀吉」
となる男です。
藤吉郎は
桶狭間における
信長の華麗な戦略と
信長のその強さに
感服していました。
そして藤吉郎には
大切な女性がいました。
優しくて強く
後に妻となる「ねね」です。
二人は百姓であり
お互いを大切に想っていました。
藤吉郎はねねに
贅沢をさせたいと思っており
そのためにも
大名になりたいと
考えていました。
藤吉郎は、信長の持つ
身分の差のない平和な世界を創る
という夢に
お供することを決意します。
ねねへの想いと
信長の信念を胸に
多くの戦果を
残していくことになります。
信長の妹と長政
信長は
必要のない戦は
極力避けながら
天下統一に向けて
進んでいました。
平和な世を創るための不要な犠牲を
出したくないからです。
ここで信長は
浅井長政と同盟を組みます。
長政は
信長の思う平和な世界に
強く共感していました。
また、長政自身
自分は国を統一するような
技も器も持ち合わせていない
と自覚しており
信長の補佐になることで
同盟に同意します。
この同盟の一貫で
信長の妹である「お市」が
長政の嫁となります。
表向きは人質ですが
長政はお市を大切にしました。
間もなく
長政とお市の間に
子どもができます。
長政は
頭領として立ち回る中
時間を取って
お市や子どもたちとの
穏やかな時を過ごしていきます。
浅井の力なき優しさ
長政が決めた織田との同盟に
重臣たちは
納得できていませんでした。
その理由は
この頃の浅井は
朝倉義景と
同盟を組んでいましたが
織田が朝倉と
長年に敵対していたためです。
重臣たちは
浅井が朝倉と手を組めば
織田を潰せると考えていたのです。
また、織田は
朝倉と同盟を組むことにも
努めていましたが
浅井の重臣の策略により
ことごとく
断られていました。
やがて
浅井の重臣たちの誘導による
朝倉から織田への
進軍が始まります。
織田は
背中を浅井に任せているので
前の朝倉に集中していました。
ここで
浅井の重臣たちが長政に
朝倉に加勢することを
進言します。
朝倉へ加勢すること
それが意味するのは
長政が信長を裏切ることです。
長政は
重臣や父上からの圧力に負け
織田の背後を
取りに行くことに
同意するのです。
信長は
突然の長政の寝返りに
困惑しますが、
信長の家臣である
光秀や秀吉の手助けにより
逃げ切ることに成功するのです。
愛の他に不可欠なこと
さて、平和な世を創る思いと
戦の中にある愛について
解説してきました。
縄文のような
愛と調和の世界を創ること
この壮大な夢は魅力的であり
共感して共に歩んでくれる人も
現れてくれます。
一方で
その思いだけでは難しく
心が強くないと
自分の欲で生きている人に
飲み込まれてしまい
約束したことも
果たせなくなってしまう
という一面も
人は持っているのです。
今回は以上です。
最後までお読みいただき
ありがとうございました。